私は現在、25歳になる長男を筆頭に4人の子育てをしています。結婚当初は大阪市郊外から市内へ通勤しており、毎朝ラッシュにもまれる生活でした。長男の出産を機に正社員から時短勤務に変更し、同時に部署も変わりました。初めての育児、初めての部署、初めての時短勤務と、慣れないことばかりの毎日が始まりました。
思い通りにならない毎日
部署異動直後は覚えることが多く、仕事に追われる日々。その中で「お先に失礼します」と先に帰ることに、どこかうしろめたさを感じていました。保育園に迎えに行っても「イヤイヤ」と帰ってくれず、帰宅後にはご飯・お風呂・寝かしつけ・翌日の準備。気づけば一日があっという間に終わっていました。自分の時間はほとんどなく、勉強したいと思っていてもできない。ほんの少しのズレが積み重なり、大きなモヤモヤになっていきました。
一方で主人は会社まで徒歩5分。子供が生まれて変わったのは保育園の送りと一緒にお風呂に入ることぐらい。子供が寝た後は自分の時間を過ごしています。協力してくれていることには感謝しなければと思いながらも、「どうして私ばかりがこんなに慌ただしいんだろう」と心のどこかでモヤモヤが消えませんでした。
「子育て中は、みんな同じだよ」と言われて
仕事は次々と覚えることが増え、時間にも追われる毎日。「この電車に乗らないとお迎えに間に合わない」と焦る中で、1日は同じ24時間のはずなのに、自分の時間だけが短く感じていました。そんなとき、先輩に「子育て中は、みんな同じだよ」と声をかけてもらいました。ありふれた言葉ですが、実際に経験してきた人の言葉は不思議と心に残りました。
その一言をきっかけに、時間の考え方を少し変えてみることにしました。「9時までに寝かせなければいけない」ではなく、「この時間までに寝たらいいか」と、細かい時間に縛られすぎないようにしたのです。完璧を目指すのではなく、少し余白を持つ。それだけで、気持ちが少し軽くなりました。
気持ちに余裕ができて変わった景色
気持ちに余裕ができると、見える景色も変わっていきました。「この電車はラッシュの時間じゃないから、座れるっていいな」「子供と手をつないで見る夕日がきれいだな」そんな小さなことに目が向くようになったのです。夕日を見る時間、それは、時短勤務という働き方を選んだからこそ出会えた景色でした。
働き方が変わると、お給料や仕事内容が変わることもあり、不安になることもあります。それでも、そのときにしか見えない景色があります。もし今、働き方が変わって戸惑っているなら、少し立ち止まって周りを見てみてください。あなたがつないでいる小さな手と同じ目線に立つと、これまでとは違う景色が見えてくるはずです。
働き方が変わることは、何かを失うことではなく、見える世界が増えることなのかもしれません、今見えている景色も、きっとこれからのあなたの力になるはずです。




