「今日もお迎えをお願いします」
仕事中に私宛の電話が鳴るたび、胸がぎゅっと締め付けられていました。
当時の私は、看護師として正社員で働きながら、新人教育や主任業務も任されていました。
仕事はやりがいがあり、夢中で取り組んでいました。その一方で、子育てでは時間に追われることが多く、気づけば子どもとゆっくり向き合う余裕が持てていませんでした。
そんな中、小学1年生になった娘に、ある変化が起きました。
手のかからなかった娘からの静かなSOS
これまで手のかからなかった娘が、「お腹が痛い」と学校から頻繁に連絡を受けるようになりました。けれど、迎えに行くと元気になります。
「なんでだろう」と思いながらも、うまく言葉にできない不安が体に出ているのかもしれない、と感じていました。
同じような日が続くうちに、気づけば仕事よりも娘のことが気になるようになっていました。
働き方を変えた決断と現実
仕事を続けるべきか、何度も悩みました。
それでも、娘の明らかな変化から目を背けることはできませんでした。
ただ、正社員という安定した収入を手放すことには、不安が残っていました。
これからの生活に影響が出るかもしれない、そんな気持ちもありました。
そんなとき、悩み続けていた私に、夫がこう言いました。
「収入が減るんじゃなくて、娘と過ごす時間を買っていると考えたらどう?」
と言われました。
その一言で、少し気持ちが軽くなりました。
収入が減ることも、見方を変えれば、娘との時間に使っているのかもしれないと前向きに思えるようになりました。
在宅ワークを始めて感じたこと
私は看護師の仕事を短時間のパートに切り替え、在宅ワークも始めました。
在宅ワークは最初は理想的だと思っていましたが、家事や育児の合間に作業を進める日々。気づけば夜遅くまでパソコンに向かっている日もありました。
収入もすぐに安定するわけではなく、「外で働いたほうが早いかもしれない」と感じることもあり、決して簡単ではない現実を知りました。
それでも、子どもと過ごす時間は確実に増えていきました。
学校から帰ってきた娘の話を聞いたり、一緒に学校まで登校したりする中で、少しずつ娘の様子も落ち着いていきました。
そしてある日、娘が「今日は一人で行くね」と言ったのです。
あれだけ続いていた学校からの連絡は、その日を境にぴたりと止まりました。
さらに、私にも思いがけない変化がおきました。
在宅ワークをきっかけに私のパソコンのスキルも少しずつ身につき、できる仕事が増えてきています。
看護師としての経験しかなかった私にとって、娘のSOSは、働き方だけでなく、自分の生き方を見つめ直す大きなきっかけにもなりました。
まとめ:働き方を見直して気づいたこと
もし今、仕事と子育ての両立に悩んでいる方がいたら「収入」だけでなく「子どもと過ごす時間」という視点で働き方を考えてみるのもひとつの方法だと思います。
「自分はどんな時間を大切にしたいのか」
そんな問いを持つことが、これからの働き方を見直すきっかけになるかもしれません。
※この記事は、お子さんを育てるママの体験談です。




